12日の党首討論

9:07
司会：それでは早速、お二人のスピーチに入ります。持ち時間はそれぞれ10分です。麻生さんにはこれまでの政権実績と、総選挙に向けた政権公約の中で、もっとも優先順位の高い政策または主張三つをお示し下さるようお願い致します。鳩山さんには、民主党の目指す日本の姿と、総選挙に向けた政権公約の中でもっとも優先順位の高い政策または主張三つをお示し下さるようお願い致します。それでは麻生さんからお願い致します。どうぞよろしくお願い致します。

麻生：麻生太郎です。今日は21世紀委員長の方々のお世話でこのような機会を与えて頂きまして誠にありがとうございました。三点、訴えたいことというお話を頂きました。わたくしは、景気最優先。安心社会の実現。そして、日本を守る。これらの政策について、今日は民主党との違い等々を明らかにさせて頂ければと考えております。一番の違いは責任力だと思います。公約には実現化への裏付けと一貫性というものが必要であります。自民党にはそれをきちんと推し示し、実現する力があると思っております。昨年九月の二十四日、内閣総理大臣に拝命をされて以来、経済対策・景気対策この一点に全力を挙げてきた部分であります。百年に一度とも言われました、世界同時不況というものから国民の暮らしをいかに守るかということを最優先としました。甚だ夢のことではありましたけれども、半年間に四度の予算編成を行っております。中小企業の資金繰り対策。また地方公共団体・自治体への支援。定額給付金。また高速道路休日一律千円。エコポイント等々であります。これらの取り組みの成果は少なくとも株価という先行き市場で七千五十円まで下がっていたものが、今日一万四百円につけてると思いますが、回復してきています。しかしながら、中小企業の実態、雇用の実績、地方？というような状況を見た時には、明らかに景気回復というものを肌で実感するまでには至っていない、私どもはそう思っています。したがいまして、まだ道半ば。したがって、引き続き景気対策最優先。私は日本の経済を必ず回復させたいと考えております。引き続き、大胆かつ集中的な経済対策というものを講じます。民主党を見ていますと、経済の成長政策というものが見えないままお金を配られるというようにしか見えない。自民党は成長して、経済を成長して、経済のパイを大きくした上で、分配を考えます。ここが大きな違いだと思っております。次に私が目指す社会は、安心社会であります。一言で言えば、子供に夢を。青年に希望を。そして高齢者には安心を、であります。四度の経済対策におきましても、国民生活の安心に特に力を入れたと思っております。たとえば、従業員を解雇しないで頑張っている企業に対して、給付の一部を肩代わりする。雇用調整助成金。また失業者は、母子家庭の方が職業訓練を受ける際には、その生活費の支援。また、妊婦検診の無料化等々です。これらの実績の上に立って、安心社会の実現というものをお約束致したいと存じます。全世代、全生涯を通じた安心保障を作る、ということです。それを実現する政策を加速したいと思います。具体的には、子育て家庭の支援のため、三歳から五歳での幼児教育を無料にします。高校生や大学生を支援するために、新たに返済しなくてもよい奨学金を作ります。年長フリーターを正規雇用していただくための支援や、非正規社員の方のために、日雇い？？を原則禁止するなどの待遇を介助します。女性の社会進出というものが必然でありますけれども、保育園に入れず待っている待機児童を解消しなければなりません。女性に優しい企業を支援し、働きたいお母さんを支援する。マザー版ハローワークを拡大します。年金につきましては、基礎年金の国庫負担の二分の一への引き上げを実現し、長期的には年金財政というものは安定をしております。無年金、低年金という問題があります。この対策として、年金を受け取るのに必要な期間というものが現行二十五年でありますけれども、この短縮などについて検討致したいと思っております。しかし、安心できる保障、社会保障のためには財源が必要です。私は景気が回復した後、社会保障と少子化対策のため、消費税率引き上げを含む、抜本的な税制改革をお願いする、と申し上げてきました。これに対し民主党は、消費税につきましては議論をしない、というお立場のように見られる。これ以上私たちの世代の借金を、子や孫の代に先送りする訳には行かないと思っております。必要なら国民に耳の痛いことも言う。それが政治の責任だと思っております。勿論国民の皆様に負担をお願いする以上、まずは大胆な行政改革が必要です。国会議員の削減や公務員の削減、天下り・渡りは全面禁止、公務員の特権というものは許しません。行政の無駄を根絶しなければなりません。今年度予算でも、一兆円近い経費の見直しを行っている所であります。三点目、三点目は、日本を守るということです。安全保障についてです。ご存知のように北朝鮮は度重なるミサイル発射を行っております。また、二度の核実験をやった、という事態であります。明らかに日本にとって、明白な脅威です。そこで国連において、北朝鮮への制裁、これを日本の指導によって満場一致で採決。この国連決議に従って、北朝鮮の貨物を検査する。そういう法案についても、民主党は審議に応じず、廃案にしてしまいました。その結果、一番喜んでいるのは北朝鮮ではありませんか。国際的なテロ対策や海賊対策。今、日本の自衛隊はアフガニスタンのテロ対策のために、関係国の艦船に燃料を補給しております。またソマリア沖では、各国と一緒に海賊から日本の船を守っております。これらの日本の貢献というものは、国際社会で高い評価を受けていると存じます。民主党はいずれにも反対をしてこられました。それが最近は選挙が近付くと、政権を取れる前提のようになって立場が突然不明確になっておられるように感じます。私は国の安全保障の根幹というものにふらふらしている政党に日本の安全というものはまとめることは中々難しい、お任せするのは難しいのではないかと思っております。投票日は、八月三十日です。私は皆さんに、この八月という一月を日本を考える月にして頂きたいとお願いを申し上げます。私が皆様にお示しを致しておりますものは、これまでの実績と責任ある政策です。経済の成長政策のない政党では景気回復は実現は出来ないと思います。財源のないばら撒きは同様に無責任だと思っております。安全保障政策に一貫性のない政党に日本の安全を守る、任せることは出来ない。私と私の信じる自由民主党は日本というものに責任を持ちます。日本に責任を持つ。安心、活力、責任。国民の暮らしを守る自民党。日本を守る自由民主党。ありがとうございました。
司会：麻生さんありがとうございました。ご着席下さい。それでは次に、鳩山さんお願い致します。

鳩山：民主党の鳩山由起夫でございます。まずは21世紀委員長の皆様方にこのような機会を作って頂いたことを心から感謝を申し上げます。チャレンジャーとして、麻生総理大臣に対して？？？？になりましたが、私からも思いを述べさせて頂きながらどちらがこの国の将来を本気で憂いているのか、見つめているのか、是非国民の皆さんに比べて頂きたいと思います。一言で今麻生総理の演説を聞かせて頂いて大変色々と良い事も仰っているのに、何故政権を取っていながら？、そのことを果たしてこなかったのかということが一番の気になるところでございます。


ここまで書き起こしたんだけどぽっぽの喋りと相性悪いみたいで諦めた